東福寺塔頭 光明院
2008年 06月 29日
光明院というお寺。東福寺の塔頭群の南端に位置することからか、観光シーズンでもそれほど多くの人が訪れることはありません。
お寺の門から玄関に至るアプローチに一株の桔梗が咲いていて、来訪者を出迎えてくれます。
拝観料は玄関の大きな竹筒に志を納めるようになっています。決して観光寺院ではありませんが、閉ざされているわけではありません。玄関を上がったところにも活けられた一輪の花が心地よく出迎えてくれます。
また、玄関のこんなところにも、季節はずれの紅葉が・・・
まさに一期一会・・・
畳,縁側,襖,額,生け花・・・と『和』の空間を愉しむことができます。
波心庭は、石を多数立てた、いかにも重森三玲氏らしい庭園。実は、不自然に石を立てた重森三玲氏の庭園はあまり好みではありません。でも、このお庭だけは別。どうしてなんでしょうか。
白砂、苔、立てられた石の色合いが不自然さを感じさせません。立てられた石は、仏を表すのでしょうが、石を眺めていることに一種独特の味わいがあります。枯池、苔、多数の石組みが、どこから見てもいいように作庭されています。
今はちょうど桔梗の時期ということもあり、庭の1ヶ所にも桔梗の一株が植えられていました。