Mr.ビーン カンヌで大迷惑?!

遅ればせながら、「Mr.ビーン カンヌで大迷惑?!」を見てきました。

前作の劇場公開版「ビーン」で、ビーン自体が喋りすぎの感も強く、「もう一つ」の感が強かったのですが、今回の「カンヌで大迷惑?!」では、そのあたり「反省」したのでしょう。ビーンは、「ウィ」と「ノン」と「グラシアス」とあと意味不明のビーン語(?)しか話さないのが成功の第一要因。ビーン演じるローワン・アトキンソンはしゃべっているときよりも、しゃべらないで何かしている方がずっと面白いですからね。

Mr.ビーン カンヌで大迷惑?!_b0063958_2002856.jpgそして、ウィレム・デフォーやジャン・ロシュホールなどの手堅い人達が脇を固めているのですが、何よりもこの映画をチャーミングにしているのが、若手女優サビーヌ役のエマ・ドゥ・コーヌ。この子本当にカワユイのですが、今、話題となっているジュリアン・シュナーベル監督の「潜水服は蝶の夢を見る」にも出ているとのこと。これも見なくちゃね。

さて、いつもはクラシック音楽とは、まるで縁が無いMr.ビーンですが、この映画の中で、ビーンが、プッチーニの「ジャンニ・スキッキ」のアリア「お父様にお願い」にあわせて口パクの寸劇をやっちゃうのですが、それがかなりの傑作。

ところで、この有名なアリア、ちょっとひねったところがあるのでして・・・。
このアリアは、「お父様、お願い、私の好きな人とポルタ・ロッサに指輪を買いに生かせてよ。そうしないと、ヴェッキオ橋から身投げしちゃうわよ」といった内容なんですが、
実は、プルタ・ロッサはフィレンツェのアルノ川にかかるヴェッキオ橋に連なっている宝石屋街のことですので、どっちにしろ、ヴェッキオ橋に行くのでありますよ(笑)。

そして、この映画でもう一つクラシック音楽ネタ。
1994年、スティングがナレーションを行い、クラウディオ・アッバードが指揮した「ピーターと狼」。その際の監督が今回の「カンヌで大迷惑」の監督のスティーブ・ベンデラック氏だったらしい。
by tetsuwanco | 2008-02-16 19:37 | スクリーン

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by てつわんこ
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