こどもがせんせい 吉原治良の戦後 @芦屋市立美術博物館
約半世紀にわたり、常に新しい絵画を求めて前衛美術のパイオニアでありつづけた画家、吉原治良(よしはら・じろう 1905-1972)は、海外でも評価の高い「具体美術協会」のリーダーとして知られる彼ですが、芦屋市立美術博物館にて、こどもの造形に深い関心を寄せ、積極的に関わった戦後の活動に光を当てた美術展を開催しております。

 ↑吉原治良(子供達)1947年ごろ 芦屋市立美術博物館蔵

彼の作品といえば、何と言っても次のような大きな○をモティーフとしたもので有名なのですが、戦時下の前衛美術に対する弾圧で、1940年頃から具象的な作品を手がけるようになり、結果、終戦後は、こどもや女性の顔、動物、虫など具象的なモティーフを集中的に描くと同時に、こどもの造形について、そこに作家として大いに学ぶべき要素を見出したのであります。

吉原が代表を務めた芦屋市美術協会主催で、こどもの作品を対象にした全国的にも珍しい公募展(後の童美展)を、1948年の同協会創立時より毎年一回催すようになったのも、吉原の尽力によるもの。

そして、当時の吉原とこどもの造形との関わりを考える上で特に重要なのは、こどもの詩とつづり方の投稿誌『きりん』の存在なのですが、同誌に吉原は表紙絵や挿絵を提供し、文章を寄稿したほか、自身に師事する若い作家たちにもその仕事を紹介したのであります。

やがてそれが具体美術協会(具体)の作家たちと『きりん』との密接な関係を生み出したのであります。

小粒ではありますが、なかなか興味深い展示でありました。

会期:6月17日(土)~9月18日(月・祝)

[休館日] 毎週月曜日
       *ただし7月17日、9月18日は開館、7月18日(火)休館

[開館時間] 午前10時~午後5時(入館は午後4時30分まで)

会場:芦屋市立美術博物館 第1展示室
主催:芦屋市立美術博物館
協力:京都造形芸術大学芸術表現・アートプロデュース学科
協賛:神戸大学発達科学部サテライト施設あーち

観覧料:一般300(240)円、大高生200(160)円
    中学生以下無料
     *( )内は20名様以上の団体料金
     *同時開催「コレクターの眼 ~枕~」観覧料も含む
by tetsuwanco | 2006-09-10 17:03 | アート | Trackback | Comments(1)
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Commented by artshore at 2006-09-11 02:17
あっ、これ行ってみたいですね
でも開催期間が・・・・・・
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