シュヴィップボーゲンってご存知?
2005年 11月 28日
さて、昨日、「神戸の奥座敷」有馬に足を運んで、温泉三昧としゃれ込んだのですが、ちょっとした街の異変。というのは、あちこちの有馬の商店・レストランの窓に半円形の形をした蝋燭たてが飾られているのであります。
これは、シュヴィップボーゲン(Schwibbogen)といって、ドイツのエルツ地方のザイフェンといった山間の町発祥のクリスマス装飾の一種だそうです。鉱山労働者がほとんどだったザイフェンの人たちは、昼間も太陽を見ることができませんでした。彼らは少しでも明るい光・あたたかい光を身近にとの思いから、ろうそくを使った装飾品をたくさん作ったのですが、その中でも、中でも窓辺に飾られたシュヴィップボーゲンは、外の道を歩く人に光を見せるというザイフェン独特のものだとのこと。その光の中心にはキリストの誕生など様々な物語が描かれています。
遊び心溢れるドイツの伝統的なおもちゃや現代のからくりおもちゃなど、心くすぐる展示が魅力の有馬玩具博物館では、冬の企画展として「玄冬の幻灯展」と題し、11月1日~12月25日の期間中、冬の夜道を家々の窓辺を眺めながら歩くかのように、物語のテーマごとに飾られた、シュヴィップボーゲンとくるみ割り人形など、ミニチュアの人形を展示しています。
これは一見の価値ありですよ。