夭折の画家フレデリック・バジールについてもう少し

彼の作品でおそらく私が最初に目にしたのは、オルセー美術館所蔵の「家族の集い」だと思います。ちょっと、まだ硬いかなという感じは否めませんが、それでも新鮮で、彼の数少ない作品の中から、代表作の1枚として選ぶことはやぶさかではありません。
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ところで、この絵は、オルセーでモネの「庭の女性たち」の隣に掛けられていたように記憶しているのですが(たぶん)、バジールは、サロンで落選したモネのこの絵を当時、2500フランという桁外れの額で購入しています。
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        ↑こちらはモネの「庭の女性たち」

なお、オルセーには、バジールとモネの間の微笑ましい友人関係を示す絵が残されています。

それは、「急ごしらえの病室」。足を怪我して動けないマネに対して、絵を志す前は医学生だったバジールは、モネの足を冷やすために、急ごしらえの道具を作ります。その道具をつけてベッドに不機嫌そうにベッドに寝るモネをモデルに、絵を描いているのです。なかなかユーモア溢れる絵でしょう。
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彼の早すぎる死は、重ね重ね残念であります。
by tetsuwanco | 2005-11-26 07:06 | アート

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by てつわんこ
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