ベルリンの至宝展(6)ニコラ・プッサン「ユピテルの養育」

ラファエロの「聖母子」見れなくてがっかりしたというのは既にご説明したところですが(実は、レンブラントも見れなかった)、気をとりなおして、これを見なけりゃと思っていたのが、ニコラ・プッサンの「ユピテルの養育」であります。
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            ↑ユピテルの養育
プッサンはフランス生まれながら、栄誉を捨てて、ローマで活躍した人であります。最初はバロック風の絵画を描いていたのですが、古代の彫刻や建築、あるいはレオナルドの「絵画論」やラファエロの絵画に学び、色彩やタッチといった感覚的なものよりも正確なデッサンと明快で秩序だった構図といった理知的なものを重視した厳格な古典様式を完成に導いた重要人物。
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         ↑アルカディアの牧人

彼の代表作は、おそらくルーブルの「アルカディアの牧人(タイトルはこれで正しかったかな?)」だと思うのですが、「ユピテルの養育」でも、動きを押さえた秩序ある構成と遠近感など、さすがブッサンという力量を感じさせる作品でありました。
by tetsuwanco | 2005-08-13 08:38 | アート

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by てつわんこ
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