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たんぶーらんの戯言

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by てつわんこ
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妙心寺東海庵 方丈南庭「白露地の庭」

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京都最大の禅寺である臨済宗妙心寺派大本山妙心寺。約10万坪(33万㎡)の境内には、三門・仏殿・法堂などの七堂伽藍が整い、これらを中心に東・西・北は40あまりの塔頭子院などで構成されています。

その塔頭寺院の中の東海庵が、今年の「京の冬の旅」で特別公開されているとのこと。個人的にですが、現在、非公開寺院の中で、最も訪問したいと思っていましたので、足を運んで参りました。

妙心寺四派の一つ「東海派」の本庵で、室町時代の文明16(1484)の建立。趣きの異なる美しい三つの庭(方丈南庭・書院西庭・書院南庭)で知られています。

◆方丈南庭「白露地の庭」

住職の住まいである方丈(ほうじょう)前の庭は、禅寺では一番大事な庭とされており、白露(はくろじ)の庭と呼ばれています。

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白河砂を平面に均して真っ直ぐの直線が一面にひかれています。


東北隅の雨落ちの中にただ一つ置かれた大棗(なつめ)形の手水鉢(ちょうずばち)があるだけで、一木一草もないさっぱりした白砂庭です。

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草木はおろか、石すら無いという究極の“無”の枯山水です。


あるべきはずのものが一切無い、という新鮮な驚きに加え、喧騒のない静かな空間。物を徹底的に廃したこの空間を注意深く見ていると、そこには存在するものが確かにあります。

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それは、光と影。借景となる塀の向こうにある緑樹の影が、白砂の上に落ち、時の経過に伴い静かに移動してゆきます。

ゆったりと、このお庭を拝見していると、陽光を浴びながら、時の流れを感じ取ることができるはずです。

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まるで、白砂が真っ白なキャンパスのような役割を果たしているのです。そうしてみると、庭はシンプルでなければなりませんし、庭も日の光が降り注ぐように南に面してなければなりません。

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このお庭、単純ではありますが、実に緻密に作られているのがわかります。

(撮影:127日)


by tetsuwanco | 2018-01-31 20:38 | ちょっと遠出 | Comments(0)