お地蔵さんとあじさいのお寺「矢田寺」
2017年 06月 19日
お地蔵さんと紫陽花の大和路の古寺というと……
矢田寺が正解。
境内には、多くの優しいお顔をしたお地蔵様が紫陽花に囲まれて佇んでおられます。
そして、お地蔵様以上に数多いのが、紫陽花。
でも、一番多いのは、紫陽花目当ての観光客かも(笑)。
観光客が少なければ、最高なんだけれどなあ。
数多いお地蔵様のなかでも、有名なのは、大門坊より本堂へ向かう参道の中ほど右側に、立っておられる"みそなめ地蔵"でしょう。
みそなめ地蔵には次のようなお話が残されています。
その昔、近在の農婦が自家製の味噌の味が悪くなり、困っていました。 ある夜のこと、夢の中に石のお地蔵様があらわれて、「我にその味噌を食べさせてくれたら、良い味にしてやろう」とお告げになりました。
翌朝、矢田寺へ参って参道を見ると、夢に立たれたお地蔵様がおられたので、 早速くだんの味噌をその口許にぬったところ、家の味噌は味が直っていたそうです。
これを伝え聞いた里人たちは、新しい味噌を作ると味が良くなるようにと、 こぞってお地蔵様の口許へぬるので、誰言うとなく「みそなめ地蔵」と呼ばれるようになったのです。
(矢田寺のサイトより)
(撮影:6月18日)