ルーヴル美術館展(2)ル・ナン兄弟「農民の食事」

17世紀に活躍したフランス古典主義の画家ル・ナン兄弟。
ある種、宗教画に近い深い精神性と厳格性、穏やかで静謐な雰囲気に満ちているのが大きな特徴。


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           ↑農民の食事(1642年)

今回の出展された「農民の食事(1642年)」や、いつぞやの「ルーヴル美術館展」で拝見した作品(邦題は「農民の家族」(1640-1645年頃と推測)だったか?)などで代表されるとおり、柔らかでありながらやや明暗の強い光の表現による穏健で清貧な風俗的絵画、特に農民画と呼称されるジャンルの絵画で現在は17世紀フランスを代表する民衆画家として位置付けられています。

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          ↑農民の家族1640-1645年頃と推測)

農民画の系譜は、バルビゾン派のミレーや、後期印象派のゴッホなどに引き継がれていきます。

それにしても、お金にもならない農民の風俗画を、どうして描いたのでしょう。

静謐なたたずまいのもと、パンやワインといった宗教的意味を持つ素材を取り入れるなどにより、宗教画的な味わいを醸し出しています。

農民としての尊厳や清貧さ、画家の農民に対する愛情がそこはかと感じさせる集団肖像画とも捉えることが可能かと思われます。絵のスケールでは及ばないでしょう
が、レンブラントの集団肖像画、たとえば「夜警」などにも遠く結びつくのではないでしょうか。
by tetsuwanco | 2015-07-09 19:24 | Comments(0)

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by てつわんこ
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