~古いようで新しい南観音山の登ってみた~ 祇園祭宵々山

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その歴史を紐解くと応仁の乱にまで遡る南観音山の保存会がある百足屋町(むかでやちょう)は、ムカデの名が示すように多くの細い路地が出ていて、古い町並みが多く残る町。

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地域住民の努力により、高層建造物が少なく、古くからのしきたりを頑なに継承してゆくだけではなく、時代に併せて祭を変化させてゆく柔軟性・革新性もあるのが南観音山の特徴です。

未だに長刀鉾など女人禁制である山のあるなか、いち早く女性の山への立ち入りを解禁したのは南観音山でしたし、囃子方に女性が初めて加わったのもこの南観音山。

山に登ろうとすると拝観券付きの粽1本1000円を購入しないといけない山などもある中、300円で、山に登れるのみならず、会所の中も見学できます。

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山鉾町の本部基地といえるのが会所ですが、この南観音山の会所がなかなかいいですね。

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現在では、近代的なビルやマンションに建て代わり、その一角に会所的な機能を果たす場所を設けている山鉾町も多いのですが、こちらの会所は典型的な町屋で、外観も古い町並みにマッチし、落ち着いた風情をたたえています。

南観音山の会所の一階は(株)おたべの販売所になっていて、ここで販売されるアイスキャンデーも祇園祭の風物詩のひとつとして人気です。

山鉾の上からの景色は、また違った雰囲気です。

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ちなみ、南観音山の下水引は、なんと近代日本画の巨匠加山又造画伯の「龍王渡海図」。そういえば、加山画伯は西陣織の図案家の子として生まれたのでした。

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by tetsuwanco | 2013-07-27 09:27 | ちょっと遠出

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by てつわんこ
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