こんなもんでしょう。「オペラ座の怪人」

映画・ドラマ

この「オペラ座の怪人」は、アンドリュー=ロイド・ウェーバー製作のミュージカルが前提となって、それを映画に焼き直したわけで、そこに、ロイド=ウェーバーの世界が広がっていて、それはそれで評価できるとは思うのですが・・・。これは、ガストン・ルルーの「オペラ座の怪人」ではなく、ロイド・ウェーバーの「オペラ座の怪人」であります。そう考えるべきかもしれませんね。

こんなもんでしょう。

残念ながら、オリジナルのガストン・ルルーが描きたかったグロテスクがかった耽美的な美意識の世界とは、どんどん離れて、単なる恋愛モノになっちゃっています。あまりにも美しく描きすぎていると思うのですが、厳しすぎるかな。

それに、舞台という制約のもとに、スペクタクルな場面も「すごい」と感じたのですが、映画では・・・。「映画は舞台を越えられなかった」というのが正直なところ。

今さら、「ノートルダムのせむし男」のカシモドの系譜である1925年のオリジナルの古典的ホラー映画の「オペラ座の怪人」を持ち出すのもどうかと思いますけどね。映画を見ているうちに、1925年版がなつかしく感じられたのですが・・・
by tetsuwanco | 2005-01-30 08:42 | スクリーン

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by てつわんこ
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