中之島公会堂の特別室
2011年 10月 28日
設計は、懸賞付き建築設計競技により岡田信一郎案が1位となり、岡田の原案に基づいて、辰野金吾・片岡安が実施設計を行ったとのこと。
国の重要文化財に指定を受けています そして現在も 各部屋は 申し込めば使うことのできる現役の公会堂です。
お目当ては、この建物の特別室。普段は見ることができないのですが特別公開していました。
創建当時の貴賓室として使用されたお部屋です。天井や壁面には日本神話が描かれており、窓には、慶祝の象徴である鳳凰と、大阪市の市標『みおつくし』がデザイン化されたステンドグラスを見ることが出来ます。
和と洋の融合。こういうところで、日本のクラシックの黎明期の音楽、たとえば貴志康一などを聴きたくなってまいります。
天井には、日本書紀から「天地開闢」が描かれています。
作者は松岡壽。フォンタネージに師事した画家だとか。つまり日本の西洋画の黎明期の人で、同志に浅井忠らがいるとか。貴志康一の音楽を聴きたくなったのは、ひょっとしてこの天井のせいかもしれません。
「伊邪那岐(いざなぎ)・伊邪那美(いざなみ)が国づくりのため、天つ神より天の瓊矛(ぬほこ)を授かる瞬間が描かれています。
北側の壁画。中央の人物は商売の神、素戔嗚尊(スサノオノミコト)。えっ、素戔嗚尊って商売の神様でもあったのですね。
南側の壁画。中央の人物は工業の神、太玉命(フトタマノミコト)。
1階に降りると、どこからともなく、ドビュッシィーの音色。
エントランスのロビーで演奏会が行われていました。