茜屋珈琲店三宮店(茜屋珈琲店第1号店)

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茜屋珈琲店といえば、神戸のみならず、東京、軽井沢、大阪とあちこちにありますが、第一号店は、なんと神戸の三宮店なのであります。

確か、大阪の万博の後、岡本太郎がコップの底に顔があってもいいんじゃないかとか、のたまわっていた時分であります。オープン時、UCCの缶コーヒーが確か80円だったころ、茜屋では、9,900円のコーヒーというものが売られていたのであります。マスコミの取材が相次ぎ、故江藤淳氏も「苦々しい話」とコメント。もちろん、超高額コーヒーは誘い水であったのであります。ちなみに普通のコーヒーは、当時170円であったとのことですが、それでも、私の記憶では、コーヒー100円時代でしたから、やっぱり高かったですね。

それでも、茜屋ファンは多かった。軽井沢店にジョン・レノンやオノ・ヨーコが良く足を運んだというのも有名な話ですね。私も、茜屋に通うようになったのは、大学を卒業してからでありましたから、20数年前。当時、一般的にコーヒーが250円から300円で、茜屋が500円。当時の私の昼ご飯の予算が500円でしたので、しがない新入社員とすれば、決して安くなかったですが、美味いコーヒーとクラシック音楽と満ち足りた空間を提供してくれるのは、何物にも代えがたいということで、結構足を運んでおりました。今は、確か珈琲600円。

茜屋といえば、好みのカップでコーヒーを入れてくれるのですが、震災で、コーヒーカップの大半は割れてしまったとのことであります。そうそう、茜屋というとガス灯であります。もう、今はつけていないけれど、オープン時は本物のガス灯のあかりが店内を照らしていたとのことであります。昔、無理を言って、ガス灯をつけてもらったことがあるのですが、「ほわっと」人を包み込むようなやさしい灯りであります。

それから、茜屋さんといえば、棟方志功の版画を連想する民芸調の文字看板。この書体の看板は、神戸では、「ふるもと珈琲」、「はた珈琲店」、「けんもつ珈琲店」などでも見られるのですが、みなさん、茜屋さんとは師弟関係にあるとのことであります。
どの店も、茜屋の意志を継ぎ、珈琲店としての頑固さとプライドを感じるお店ばかりであります。

住所:兵庫県神戸市中央区北長狭通1-9-4
電話:078-331-8884
時間:12:00~22:30定休日:無休
駐車場:ナシ茜屋珈琲店三宮店(茜屋珈琲店第1号店)_b0063958_7261152.jpg茜屋珈琲店三宮店(茜屋珈琲店第1号店)_b0063958_7221334.gif
by tetsuwanco | 2004-12-26 07:15 | グルメも文化!

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by てつわんこ
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