漱石が聴いたベートーヴェン
2004年 12月 20日
はっきり申しあげて、「漱石が聴いたベートーヴェン」というタイトルは、所謂人寄せパンダでありまして、そんなに中身は濃く無いところ、ややがっかりするのでありますが、永井荷風のくだりなんぞ、なかなか中身は充実しております。
まあ、明治時代、日本における西洋音楽の黎明期に、日本の文豪達がどのように、クラシック音楽と接してきたか興味深い内容ではありますが、もう少し、掘り下げていただきたかったというのが率直な感想であります。
漱石が聴いたベートーヴェン―音楽に魅せられた文豪たち 中公新書
滝井 敬子 (著)