浄瑠璃神社

大阪の天王寺区に位置する生國魂神社は、近松門左衛門の代表作「曾根崎心中」の舞台でもあります。つまり、お初と徳兵衛が運命の出会いを果たすのが生國魂神社でした(曽根崎心中、生玉の段)。ですから、「生玉さん」は、大坂の町人文化である文楽・浄瑠璃の縁の地でもあったわけ。

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そういうこともあり、生玉さんの境内には、その名も浄瑠璃神社という末社があります。芸能上達の神として信仰を集め、また上方文化と深い関係のある神社でして、近松門左衛門や竹本義太夫、豊沢団平ほか、人形浄瑠璃(文楽)の成立に尽力した「浄瑠璃七功神」をはじめとする文楽関係者、および女義太夫の物故者を祀っています。建立は明治9年(1876)、文楽関係者によるものですから、それほど古くはありませんね。毎年春分の日・秋分の日には例祭日として浄瑠璃祭が行われ、浄瑠璃関係者が多数参拝されるとのこと。

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by tetsuwanco | 2010-09-30 20:54 | ちょっと遠出

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by てつわんこ
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