大丸ヴィラ(旧下村邸) 是非とも一般公開を
2010年 08月 25日
現在の所有者は、その名前のとおり(株)大丸ですが、もともとは昭和7年当時(株)大丸の社長であった下村正太郎氏の自宅として建てられた住宅だとのこと。
下村氏は、ヨーロッパの建造物や美術品に詳しい方で、そのことをよく知っていた建築家のヴォーリズが16世紀ごろ英国で流行した様式であるチューダー様式で設計したそうな。
「どこかでこの建物と似たものを見たことがあるな」と、思いをめぐらしていたら、そうそう、思い出しました。
何年か前、理不尽で不誠実な業者の対応で、姿を消してしまった須磨の「室谷邸」ですよ。
あの須磨離宮公園前にあったあの名建築。
それにしても、大丸ヴィラはデザインの美しさ、素晴らしさ、規模の壮大さは見るべきものがあります。室谷邸なきあと、是非とも、一般公開して欲しい建物ですね。 昭和59年6月に京都市登録有形文化財に登録されているとのことですが、間違っても、この名建築を取り壊してしまわないよう、くれぐれもお願い申し上げたいところであります。