菅原道真の伝説が残る水火天満宮の紅枝垂桜@京都市上京区

京都の上京区、堀川通の鞍馬口から少しだけ南に、「水火天満宮」というユニークな名前のお社があります。「水火」は「すいか」と読むのですが、書いて字の如く、水難・火難除けの御利益があるそうです。もちろん天満宮ですから、菅原道真公をお祀りした学問成就の神社。

もともとは、923年(延長1)醍醐天皇の勅願により菅原道真の神霊を祀ったと伝えられており、その場所も上京区上天神町にあったとのことですが、堀川通の拡張により昭和27年現在地に移転したとのこと。この地にあるのは60年足らずですけど、そんなこと微塵にも感じさせません。

なお、京都の桜通の間では、ここのお社の美しい花を付ける2本の紅枝垂桜がつとに有名。通常では、天満宮というと「梅」なんですけど(笑)。

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私が足を運んだこの土曜日も、2本ある桜のうち奥の方の桜が満開状態。

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もともと、このあたりは京都ではあまり観光客が多いわけでもなく、この天満宮を訪れる観光客も少なく、ピンクの濃淡美しい桜をゆっくり愛でることができます。

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ところで、境内には道真の不思議な伝説が残る登天石があります。

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説明書きによると・・・

延喜3年(903)菅原道真没後、都では落雷が多く、菅公の怨りではという噂が広まったとのこと。時の醍醐天皇が、道真が師と仰いでいた僧尊意へ祈祷を依頼。尊意が宮中へ向かうと、鴨川が増水氾濫していた。
尊意は天に向かい祈ると、道真の神霊が石の上に乗って現れ、やがて昇天、雷雨も止んだという。登天石はこの時、道真が乗っていた石だそうな。
なお、この登天石は、一説によると、隕石ではないかと言われていますが、定かではないようです。
 

また、その横には出世にご利益があるという出世石。

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そして、六玉稲荷・玉光稲荷・生島稲荷を合祀した社の鳥居前にある金龍水は眼病に効くと伝わる井戸水があります。その石組みの上に鎮座する玉子石は、妊娠5ヶ月目にこの石を拝むと安産になると言われているとのこと。

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(撮影:3月28日)

水火天満宮
上京区堀川通寺之内上る二丁目扇町
開門時間8:30~19:30
京都市バス「天神公園前」すぐ
by tetsuwanco | 2009-03-29 20:19 | ちょっと遠出

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by てつわんこ
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